整骨院経営者がすべきシンプル経営の極意！！

現在の整骨院経営は、以前と比べて複雑になっています。

10年前に比べ、施術所数が1.5倍に増加したことも要因ではないでしょうか。

数が増えるということは、それだけライバルが増えることになり、売上が下がる直接の要因となります。

今回はそのような戦国時代を生き抜くために、財務サポートからみるシンプル経営についてお話します。

そもそも「シンプル経営」とは、企業や組織の運営において複雑な要素をできる限り排除し、効率的で明快な運営を目指す経営手法のことです。

この経営手法は、無駄を省き重要な要素に焦点を絞ることで、業務の効率化や迅速な意思決定を実現することを目的としています。

一般的には具体的なシンプル経営のポイントとして以下の要素があります。

• 無駄の排除
  複雑な業務プロセスや、冗長な手続き、重複する作業を取り除き、効率的に投資を行う。

• シンプルな組織構造
  階層を減らし、フラットな組織を作ることでコミュニケーションを円滑にし、意思決定を迅速化する。

• 明確な目標設定
  複数の目的に分散せず明確でシンプルな目標を設定し、それに向けて全員が一丸となって取り組む。

• 柔軟性と適応性
  組織全体がシンプルであることにより、外部環境の変化に柔軟かつ迅速に対応できるようにする。

•  ITの活用
  シンプル経営では、ITやデジタルツールを効果的に活用して業務を簡素化し、データに基づいた判断を行うことを意識する。

皆様が運営をしている整骨院は、複雑な仕組みになっていないでしょうか。

整骨院経営の中で、シンプルにすべきポイントがありますので、ご確認ください。

入出金管理をシンプルに

入出金が複雑な場合があると、資金の動きがわかりにくくなる傾向があります。

具体的には・・・

・売上を定期的に口座に預けていない
・ｸﾚｼﾞｯﾄｶｰﾄﾞの売上・支払いの種類が多すぎる
・口座を無駄に多く作りすぎている
・不明な支払いが多くある
・法人の方は役員報酬をしっかり取っていない、個人事業主の方はどんぶり勘定で月々の生活費を決めてい　　　　　　る

上記に当てはまる方は、少しでもシンプルを意識してくださいね。

お金をしっかり管理することで、無駄な投資や無駄遣いなどを最小限に抑えることができ、将来への貯蓄や必要な投資にお金を残すことができます。

集客の管理を見える化

HP(SEO・MEO・PPC) 、ホットペッパー、SNS(インスタ・Facebook・Xなど)、ポータルサイト、チラシなど様々な集客がありますが、それぞれの管理を外部委託する部分と、自分自身ですることに分けていきましょう。

毎日すべきこと、週に１度、月に1度すべきことを決めて、年間のルーティンスケジュールを計画していきましょう。

データ管理(CPA,LTV,リピート率)は効率よく

CPAやLTV、リピート率など、Excelや顧客管理ソフトを使用してすぐ確認できるようにしましょう。

データを確認するまでに時間を使うと確認するのが面倒になり、後々無駄な作業が増えることになります。

簡便的に確認できる仕組みを使って、データから分析できるような経営にしていきましょう。

感覚で進めていくと、壁にぶつかった時に問題点に気づきづらく、問題解決に時間がかかってしまいます。経営はスピードが大事です！

KGI(目標売上設定・利益設定)、KPI(業績評価指標)の確認をする

まずは、経営計画で必要な売上・利益予想を毎年しましょう！

その次にKPIを確認します。整骨院で必要なKPIは以下になります。

・来院数(患者数×施術頻度)
　　患者数＝新患＋継続＋再患－離患
・新患数、再患数、離患数
・目標リピート率、来院頻度、予約数、キャンセル率
・目標売上、平均患者単価、ベッド回転数、ベッド稼働率　など

目標の売上が決まれば、全ての数字は逆算で決まります。

目標の売上はなんとなくではなく、事実に基づいた数字で立てるべきです。

各目標をしっかり出して、シンプル経営をしていきましょう。

マニュアル作成は簡潔に！

どの院でも少なからずマニュアルが存在していると思います。

マニュアルは、サービスの標準化や教育・訓練ツールとして役に立ちます。

実際にどのようなマニュアルがあるかと言いますと・・・

・治療・施術について
・問診について
・生活態度について
・接遇について
・口コミのもらい方
・リピートの取り方
・自費治療への案内　　など

様々な場面で活躍してくれます。

どのスタッフが施術しても同じようなパフォーマンスになるように、わかりやすくシンプルなものが望ましいですね。

評価制度

評価制度については以前のブログでもお伝えしていますように、一番意識すべきポイントは、継続して運用しやすいものがいいです。

そのためには、できるだけわかりやすくシンプルなものを作成してください。

一般企業の場合ですと、利益から算定する場合が多いですが、整骨院や整体院の場合には、様々な経費などが入ること、スタッフにわかりづらいものになることから、利益を想定した売上から評価制度を作るのが良いかと思います。

近年は広告費や人件費などが増加しているため、2.3年に一度は売上から想定する評価制度を見直してもいいかもしれませんね。

DOORSは治療院専門の会計サービスを行う会社です。

様々な治療院の形態がある中で、共通してすべきこと、うまくいくことを分析しています。

会計サービスを用いた資金管理、融資斡旋はもちろん、スタッフの昇給や、最新の集客ツールなど、それぞれ専門のコンサルタントと協力してサポートしております。

どんな些細なお悩みでもお聞きいたしますので、まずはご相談下さいませ。