整骨院・整体院はいくらで売ればいいの?誰に売るのが一番いいの?

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整骨院・整体院を売却する

整骨院経営の相談役 ドアーズの奥田です

DOORSは治療院専門の記帳代行会社として、治療院経営者の方々のサポートをさせて頂いております。現在に至るまで、数多くの治療院経営者のサポートに携わってきましたが、ここ最近では、グループ院の方の治療院を売却するお話が増えてきおります。この背景には、人材確保が難しくなっていることや、人件費の高騰などがあり、多くの店舗を経営するリスクが生じているからだと考えられます。

その中で、よくお話にあがるのは、『いくらで売ればいいのか』ということです。

ここでは売却のメリットや売却の方法、売却価格などについて書いていきます。

売却したくなる理由

過去の例です。

◆従業員の独立をサポートしてあげたい

◆複数店舗の管理が面倒になった

◆人の採用がうまくできない

◆違う事業・本院に力を入れたい

◆過去ほどの利益が残らなくなった

◆複数店舗経営の集客コスト・採用コストが高い

整骨院・整体院の売却理由はそれぞれありますが、複数の店舗を維持することでマイナスの要素もあるということです。

閉院した場合のリスク

では、売却ではなく閉院を選んだ場合はどのようなリスクがあるでしょうか。

◆賃貸契約の解約予告期間までの賃料

◆原状回復費用

◆院の備品の搬出・処分費用

◆閉院したい院の従業員の労務管理

整骨院を閉めるだけでも多額の費用や作業が発生することがわかります。

売却した場合のメリット

◆閉院コストを削減

◆費用を抑えることで経営が安定する

◆譲渡収入の確保

従業員に売却することで、引継ぎ処理が簡素化

経営を続けていく上で、売却という選択をする判断が難しいかもしれないですが、長い目でみればプラスになることもあります。

単純に閉院するコストを完全削減できるだけでなく、譲渡収入を得ることができます。

その中でも院を任せている従業員に購入してもらうと、多くの手間が省けるため効率的です。

従業員に院を購入してもらうメリット

◆独立リスクを最小限に抑えることができる

◆初期費用を抑えることができる

◆借入をする際に借りやすい

◆毎月の収入を確保する

◆従業員採用・教育コストを削減できる

◆HPがあれば0から作成するよりもGoogleの認知度が高い (HPを継続して利用できる場合)

弊社のクライアント様でも、整骨院・整体院の事業譲渡により以前から勤めていた院を購入して経営されておられる方がおられます。

その場合の多くは、購入する前の売上よりも、購入後に自身で経営した方が、売上が伸びていることが多くなっているのが現状です。

その理由として考えられるのは、『自分の院になることで、売上が給料に直結し、モチベーションが上がる』ことや、『自分のしたい治療をすることで、患者さんの満足度があがる』などがあります。

また、治療院に関しては、患者さんが人についていることが多いです。そのため、全く新しい人が経営をするよりも、以前から働いている従業員で運営することが成功の近道になるでしょう。

このように、整骨院や整体院を売却する側と、購入側でそれぞれメリットがあり、ビジネスの基本であるWIN WINの関係を構築することができます。

売却のタイミング

そして、それぞれのメリットを最大化するには、売るタイミングが重要といえます。

既存の患者さんの数が減り、院のブランドとして価値がなくなっている状態では、そもそも売る値段も安くなります。そのような院では従業員側も購入するより、独立して新しく院を開く方が、メリットがあると判断してしまい、お互いにとって良くありません。

また、順調に運営している院は継続する方が利益を得ることができるので、必ずしも売却が正解とは言えないでしょう。

売却を判断するポイント

◆現在の利益と売却額を比較

◆任せている院長が独立を考えているかどうか

◆継続して人員を採用できるかどうか

◆院を管理する労力・コスト・ストレスが見合っているかどうか

上記のポイントで、条件が合えば、グループ院の整骨院を売却するのもアリだと思います。

売却するまでの流れと売却価格

まずは売却する流れを確認していきます。

①現時点の、賃貸契約・資産(機械、備品、人員など)・負債(機械のリースやローン)を整理

②院の年間の収益・支出を算出

③院の売却金額、内容を調整

※購入者側が1年間の収入・支出のシミュレーションをし、借入額も含めて検討する

④譲渡契約書を作成し、契約締結後に売却終了

整骨院や整体院を売却する場合、最初にしなければいけない購入者を探すところを従業員に売却することで、コスト・手間を省けます。

また、重要なポイントは、適正な価格で売却をすることで、それぞれ納得いくことができます。

一般的な価格は、

純資産+直近年度の利益(または数年の平均値)の2~5倍

になると言われております。

ただし、実際の院の値段を決めるにあたっては、現状の状況をプラスやマイナスをして算定します。

マイナスポイント

◆毎年利益が下がっている

◆従業員同士が不仲である

◆機械や内装の劣化

◆礼金(保証料)の引継ぎができない

プラスポイント

◆HPを引き継げる

◆院名をそのまま引き継げる

◆機械や内装が比較的新しい

◆礼金(保証料)を引き継げる

売り手と買い手がうまく折り合いがつくことで、その後の関係が良好に進むことができます。

複数店舗のうちの1店舗を売却する場合、購入者と関係が悪くなると、他院にも枠影響を与える可能性が生じます。

ですので、適正な金額で合意し、購入者の従業員さんが、その後も安定して経営できるシミュレーションをすることが大事です。

治療院売却の専門業者に仲介をしてもらって、それぞれが納得のいく契約のもと、売却をすることをお薦めします。

まとめ

整骨院や整体院の売却においては、売却するタイミングが重要です。

現状の収支をしっかり見極め、将来の経営ビジョンと売却額とを比較して判断しなければなりません。

複数店舗のうち1店舗を売却する場合は従業員さんに売却することをお薦めします。

適正な価格で売却をし、良好な関係を築くことがその後の経営にプラスになるでしょう。

売却後もサポートをしてあげて、コンサルティング料をもらってWinWinの関係を築くことも可能です

是非、悩まれている方は専門家にご相談ください。

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